保護対策の紹介
ニホンライチョウは、特別天然記念物であり環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類に分類されています。富山県では、国内最大のライチョウの生息地である立山の環境保全を積極的に取り組み、ライチョウの保護と生息環境の維持を図っています。
各種調査
生息数及び生息環境(植生)調査(昭和47年度〜)
- 保護対策の基礎資料とするため、県下主要山岳地域(18地域、20山系)で実施(6月下旬~7月上旬)
- 平成4年度で調査地を一巡、その後、立山地域、薬師岳、朝日岳で複数回実施
- 立山地域では、5年ごとに実施(H13調査で推定生息数が急減したためH15補完調査実施)
■ 直近の生息数調査結果
生息数 | ナワバリ数 | |
---|---|---|
昭和 47年 |
267羽 | 104 |
平成 18年 |
245羽 | 104 |
平成 23年 |
284羽 | 120 |
平成 28年 |
295羽 | 125 |
生息数 | ナワバリ数 | |
---|---|---|
昭和 49年 |
91羽 | 38 |
平成 5年 |
149羽 | 52 |
平成 22年 |
113羽 | 48 |
平成 30年 |
101羽 | 42 |
生息数 | ナワバリ数 | |
---|---|---|
昭和 48年 |
42羽 | 19 |
平成 6年 |
56羽 | 22 |
平成 23年 |
44羽 | 22 |
平成 29年 |
42羽 | 20 |
病理検査(昭和50年度〜)(立山地域のみ)
- 入山者による病原菌持ち込み状況の監視を実施(ライチョウの糞便を採取し、大腸菌等を調査)
立山ライチョウ生態調査及び冬山ライチョウ生息調査(昭和52年度〜)(立山地域のみ)
- ナワバリの消長、産卵数、孵化率、ヒナの生息状況の追跡調査を実施(4月〜11月)
冬季における生息状況の把握と越冬場所、採餌場所の調査 (昭和53年度〜)(2月〜3月)
ライチョウ保護対策
とやまのライチョウサポート隊結成
(平成28年度~)
ボランティアでライチョウ保護活動を実施できる方を対象に、ライチョウの生態などの講習会を開催し、とやまのライチョウサポート隊員を認定しています。主な活動としては、保護柵設置や観察マナーの普及などを行っています。平成29〜令和元年度は長野県ライチョウサポーターズとの連携活動も行いました。
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ライチョウ保護柵の設置(昭和48年度〜)
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植生復元事業(昭和57年度〜)
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スキー規制区域の設置(昭和50年度〜)
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環境配慮型トイレの整備
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ごみ持ち帰り運動
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保護思想の普及啓発
ライチョウの保護の取り組み(環境省ほか)
ライチョウを保護していくため、繁殖に向けた研究や主な生息地を国立公園や鳥獣保護区に指定するなど、国全体で様々な活動が行われています。
大正12年 | 国指定の特別天然記念物 |
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昭和9年 | 中部山岳国立公園を設立 |
昭和24年 | 上信越高原国立公園を設立 |
昭和39年 | 南アルプス国立公園を設立 |
昭和59年 | 中部山岳国立公園を含む北アルプスを北アルプス鳥獣保護区に指定 |
平成5年 | 種の保存法に基づく国内希少野生動植物種にライチョウを指定 |
平成24年 |
ライチョウ保護増殖事業計画策定(文部科学省、農林水産省、環境省)
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平成26年 | 第一期ライチョウ保護増殖事業実施計画策定 |
平成27年 | 妙高戸隠連山国立公園を設立(上信越高原国立公園から分離) |
令和2年 | 第二期ライチョウ保護増殖事業実施計画策定 |