ライチョウ見守りネット

観察マナー

山の中では、決められた道を歩き、
道の脇の草原・お花畑には入らないようにお願いします。

禁止の立て札やロープが無くても歩道以外への立ち入りは禁止されています。厳しい気象環境のもとで生育している植物は、ちょっとした踏込みによっても、大きな影響を受け、枯れてしまいます。たとえ、写真撮影の場合でも入ってはいけません。

ライチョウを見かけても追い回したりせず、
静かに見守ってください。

たくさんの人が群がって長い時間観察すると、ライチョウは行く手を阻まれて、巣に戻れずに巣内の卵が冷えてしまったり、ヒナが雌親の腹の下に入れずに凍えてしまったりします。追い回したり、夢中になりすぎず、ライチョウの気持ちを考えて観察してください。

高山植物は採らないでください。
花は、写真に撮ってお持ち帰りください。

美しい高山植物は、非常に弱い植物です。少しの破壊から、植生全体が壊れてしまいます。これらの植物は、数万年の昔から今日まで、可憐な花を咲かせています。これを今後も長く残すことが私たちの願いです。

余った食料やゴミは、残さず、お持ち帰りください。
もちろん、たばこの吸い殻も。

山も自分の家や庭と同じように、キレイにしておきましょう。次に訪れる人も、あなたの受けた感動と同じ感動を得られるように。捨てられた食べ物を求めて、本来、ここにいないはずのカラスなどが飛来し、山の生態系に大きな影響を及ぼしてしまいます。

ペットを連れての入山は、ご遠慮ください。

ペットの毛や糞に付いて、これまで高山地帯には無かった病原菌や大腸菌が持ち込まれるおそれがあります。高山地帯の象徴の鳥であるライチョウなどは、このような菌に対する抵抗力はありません。ライチョウなどの貴重な動物を守るためにも、ペットは、絶対持ち込まないでください。

山岳地でのトイレは、決められた場所で。

ペットと同様に人のし尿にも大腸菌などが含まれており、高山地帯の動植物の生育に大きな影響を与えます。必ず、余裕を持って、山小屋や公衆トイレで用を済ましてください。また、立山一帯では、どこの山小屋やホテルでも携帯トイレを購入できますので、必要に応じて携行してください。

春山シーズンのお願い。

春山シーズンは、ライチョウが繁殖するために大切な時期です。ライチョウを保護するために、ライチョウ保護地域への立ち入りや、スキー、スノーボードの滑走は行わないでください。雪の中にもぐって寒さから身を守っているライチョウもいますので、踏まないよう足下に十分注意してください。